ビーシュリンプとは
ミナミヌマエビに近縁の小型の淡水エビで体の模様がハチ(Bee)に似てることからビーシュリンプと呼ばれる。また大きくても体長3cmにも満たない紅白の小さいエビのレッドビーシュリンプとは、香港産のビーシュリンプ(元祖ビーシュリンプ)を元に、日本で改良されたもので愛らしい動きで近年とても人気がある。
レッドピーの一生
成長の仕方卵からふ化したばかりのレッドピーの子供は3~4mm程度と小さく、形態は親エビと同じである。ふ化したばかりの稚エビでも、よく観察するとうっすらと赤い色がついているのには感心してしまう。レッドピーは硬い殻に覆われている「外骨格構造」である。よって、人間など体の内部に骨を持つ「内骨格構造」のように、徐々に成長していくというものではない。硬い甲羅を脱いで脱皮をすることによって、大きくなっていくのだ。レッドピーはうまく飼育すれば2年ほど生きるが、生きている間、この脱皮成長を続ける。
生まれてから抱卵するまで卯を抱えるようになるまでの時間は、個体によってかなりの差が見られるようだ。雌雄の判別ができる2cmほどになると、メスは抱卵が可能になる。生まれてから2cmになるまでは、餌の種類や環境などによって差があるが、たいてい3カ月ほどである。なお、メスが一生涯で抱卵する回数は3回程度が多いが、中には6回程度抱卵する固体もいる。
卵の数と、その変化抱卵個体が抱える卵の数は30~60個ほどで、メスの大きさに比例する傾向がある。水槽の外からメスの腹部を見るとそれほど多くないように見えるが、周りからは見えない部分に、意外にたくさんの卵があるのだ。しかし、残念ながら卵のすべてが稚エビになるわけではない。そして、1匹の抱卵個体から生まれてくる稚エビの数は10~20匹であることが多い。抱卵された直後の卵は、赤茶、黄、緑などの色をしているが、時間が経つにつれ細胞分裂が進み、徐々に透明になってくる。すると、卵の中に稚エビが丸まって入っている姿が確認できる。そのような状態になると、数日のうちに稚エビがふ化する。産卵からふ化までの期間は、たいてい3週間程度である。しかし、水温が高いほど細胞分裂の進行速度が速まり、稚エビにかえるまでの期間が短くなる傾向がある。
オスメスの違いをチェック
1.触角はオスは長め、メスは短め。
2.頭部はオスは扁平、メスは丸みを帯びている。
3.尾扇はメスが大きく、オスはメスに比べ小さい。
4.腹部はオスはスマートで直線的でメスは幅があり、下部は山状になる。
レッドピーシュリンプの購入
レッドピーシュリンプのブームが訪れたおかげで、以前に比べるとどこでも見かけるようになり、ある程度のレッドピーシュリンプならば、手が届く価格になってきています。いつ、どこで、どのように購入するか?これは予算や生活スタイル(買いに行けるお店がある、もしくは取り寄せてくれるお店が近くにある)、希望個体(グレード、柄、数)などによっても変わってくると思われますので、ここではどのような入手&購入方法があるのかご紹介していきたいと思います。購入される場合は、ご自身でも、レッドピーシュリンプの個体でも、なるべく最良な方法を選択してください。
オークションやネット販売で購入
レッドピーシュリンプ・ブームが訪れたことにより、いろいろな柄、グレードのものがネット上で取引されています。理想とする個体があるならそれを探し求めることもひとつの楽しみかもしれませんが、自分で作出することも楽しみのひとつになり得ますので、ある程度のグレードを予算範囲内で購入し、繁殖という方法も面白いと思います。この場合、入れる水槽がいきなり過密になり過ぎないように気をつけましょう。またネットの場合だと、注文者の住んでいる地域から、注文を行なった場所は離れている場合が多く、注文後は大体宅配便での輸送手段が主流となります。この場合ですと、水槽から掬い取られ、水槽内のように適度な温度管理ができない揺れ動く荷物とした環境下であることは、水槽内よりもリスクが多く、時と場合によっては生死にもつながることもあるということを念頭において購入していただきたいと思います。これらを踏まえると、ネットにおいても、信頼おけるブリーダー、マニア、ショップを通じ購入した方が安全だと考えられます。
近くの熱帯魚店、または熱帯魚の取り扱いがあるホームセンターなどを捜してみるのもひとつの手段だと思われます。この場合ですと、目の前で個体を確認することができ、購入後も宅配便の輸送に比べると明らかに輸送時間は少ないと思われ、その結果、レッドピーシュリンプにかかる負担は少ないと推測されます。ただ、人気のある種とはいえ、地方では都会のような品揃えは乏しく、理想に描く個体や、グレード種を購入することは難しくなるように思えます。グレードや柄にこだわりがある方はしっかりと観察して、選んで購入できるお店を利用するか、ネット販売のほうが希望とする個体に出会えるかもしれません。
ネット通販できない、もしくはネットが環境下にない場合は、熱帯魚の本に載っている広告や特集を利用し、ショップに直接電話して交渉し購入することも可能であると思います。孵化、この場合だと目で見る機会が少なくなりますので、あらかじめ自分の理想や、希望、予算をしっかりショップの方にご相談されることをお勧めします。