ビオトープ 水辺の植物図鑑1

浮遊植物

浮遊楷物は多孔質の厚い業や浮き袋を持ち、植物体が水面に浮かんでいる植物です。繁殖力が旺盛で育てやすく、水鉢のコケの増殖や水温上昇を抑えることができます。

サルビニア

サンショウモ科
インド、東南アジア、西オーストラリアに分布する。ハート型の葉を浮かせて、水中にひげ根を下ろす。日当たり良く管理すると葉が立ち上がり繁殖も旺盛に。冬場、野外で水温が下がると越冬しない。

オオサンショウモ

サンショウモ科
以前は水田などでよく見ることができた大型の葉を持つ多年草。あざやかな緑色が美しく水面に浮かべておくとよく繁殖する。インド、ヨーロッパ、南米、本州など広範囲にわたって分布。

アマゾンフロッグピット

トチカガミ科
メキシコやブラジル、西インドに自生する多年草で、あざやかなグリーンの丸葉が塔徴。半日以上日が当たる水面に浮かべて育成、繁殖させる。6~7月に小さな白色の花をつける。

フィランサス フルイタンス

トウダイグサ科
南米原産。浮き草としては珍しく、葉色がオリープグリーン、ピンク、赤と豊かに変化する。強光線下で赤みが強くなる。葉の直径は2cmと大きくならず、水面のアクセントに最適。

浮葉植物

根の部分は水底の地中にあり、葉だけを水面に浮かべる植物。夏場に美しい花を咲かせるスイレンも浮葉植物の仲間。沈水薬と水上葉で葉の形状が大きく異なるのも特徴です。

ミズヒナゲシ(ウォーターポピー)

ハナイ科
南米に分布する多年草。ミズヒナゲシやミズウチワとも呼ばれ日当たりを好む。500円硬貨より一回りほど大きな浮き葉を水面に多数浮かべる水草。株が充実してくると、直径6~7cmほどの黄色い花を次々と咲かせます。この花は3枚の花弁からなる単純な構造ですが、明るく淡い黄色がとてもきれいです。

ガガブタ

ミツガシワ科
本州以西のため池などに自生する。群生し可憐な白花をつけるが、残念ながら一日花。朝咲いて午後にはしぼむ。夏~秋にかけてバナナの房のようなユニークな殖芽ができるのも特徴。

アサザ

ミツガシワ科
本州以南、ユーラシア大陸温暖地帯原産。6~9月にあざやかな黄色い大きな花を咲かせる。葉は長い茎を持ち、スイレンに似た楕円形で基部に深い脚込みがある。

ヒシ

ヒシ科
本州以南の沼地や小川に自生。水底の泥土の中で発芽し、茎を水面まで伸ばしてひし型状三角形の特徴的な浮き葉を形成します。ミニ・ビオトープで育てると、水景のよいアクセントとなります。肥料は土の中に油かすを数個埋めておきます。

ジュンサイ

スイレン科
全世界の温帯~熱帯に広く分布する。ため池などに自生する多年草。若い茎や葉は塞天質の粘液に包まれ、古くから食用として利用されている。夏に小さな暗赤色の花を咲かせる。

コウホネ

スイレン科
ハート型の集を水面上に伸ばして育つ抽水性の水草。水深が深い場所では柔らかく透明感がある帽が広い水中葉を出しますが水位が低いところではしっかりとした堅い水上葉を伸ばしてきます。本種はあまり高い水温だと、ワサビのような根茎が腐りやすいので注意してください。夏には小さな黄色い花を咲かせます。

pagetop