ビオトープ 水辺の植物図鑑5

湿性植物

水辺の湿地や山野の湿原などに自生するグループ。湿地は広範囲に及ぶため、種類も豊富。美しい花や、個性的な葉を楽しみましょう。

エゾミソハギ

ミソハギ科
古くから切り花としても親しまれてきた初夏の花。水田や沼地などの湿った明るい場所に自生する。紅紫色の密生した穂状の花を咲かせる。本種はミソハギに比べてやや大型。夏の間次々と咲くので長期間楽しめる。

ミズトラノオ

シソ科
西日本、南アジア・オーストラリアの渥城に自生する。湖沼や湿地の水辺に生える多葺。赤萱に染まる花穂が虎の尾に見えることからこの和名がつけられた。丈夫で育てやすく地下茎を伸ばして増殖する。

シラサギカヤツリ

カヤツリグサ科
カヤツリグサの仲間で北米原産。花穂の苞(芽や苗を包み保護する小形の葉)が白くなり、きれいな花のように見えるので人気種となっています。繁殖力は強く、育てやすい植物です。

シュロガヤツリ

カヤツリグサ科
マダガスカル原産の多年草。湿地や湖沼に自生すると1mを超えるほど大型になる。葉はさや状で茎の先端部が傘状に広がる。耐寒性があり丈夫で育てやすい。

オオトクサ

トクサ科
北米原産。生長すると高さ1mを超え、茎の表面には突出したいくつもの節をもつ。生け花や庭園などに利用される大型の常緑シダ植物。強健で湿地帯でなくても地下茎をよく伸ばす。

ミズトクサ

トクサ科
浅い沼や湿地に生息する植物。シダ植物のため花はつけない。耐寒性があり、屋外で冬越しができる。オオトクサにくらべ小型で茎も細く、見た目も涼やかでアレンジに使いやすい。

エンコウソウ

キンポウゲ科
北海道~本州まで分布する。山地の適地や湖沼の緑などに生える多年草。4~6月に茎の先端に厚みのある濃黄色の花を無数に咲かせる。根生葉で長い葉柄があり、葉の緑には粗い葉柄がある。エゾノリュウキンカに比べて小型。長く這う茎が猿の手に見えることから命名。

サワギキョウ

キキョウ科
元々は日本原産の多年草で日本~中国北部の山野に自生するロベリアの仲間。耐寒性がある。春に植つけ、初夏に刈り込みをすると、夏に紫色の花を多く咲かせる。

キショウブ

アヤメ科
ヨ-ロッパ、中近東、北米の水辺に自生するアヤメの仲間。明治時代に日本で栽培されるようになった。美しい黄色の大花が次々に咲く。一日花。バリエーションに富み、淡黄、濃黄、白、斑入りなどの品種がある。

ノハナショウブ

アヤメ科
日本、朝鮮、中国に分布し水辺や湿原に自生する。葉は剣型で花茎の長さは40~100cm。赤紫色の花弁の基部に黄色の筋が入る。花期は6~7月。

ハナショウブ

アヤメ科
ノハナショウブの園芸種。古くから改良が進められ、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に大別できる。6月頃に花を咲かせる。花色もバリエーションに営んでいる。

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