抽水植物2
抽水植物の生育する水面にはショウジョウトンボやシオカラトンボ、キイトトンボ、アジアイトトンボなどが、浮葉植物の水面にはクロイトトンボやウスバキトンボが産卵に飛来します。周囲には各種草花の鉢を並べ、トンボ類などの餌場や隠れ家を作りましょう。
ミズバショウ
サトイモ科
北米、アジアの山岳地や寒冷地の清流が流れる水辺に自生している多年草。早春の花として人気が高い。花弁に見える白い部分は仏炎壱(ぶつえんほう)と呼ばれる茎の一部が変化したもの。中心部に小さな花をつける。
オモダカ
オモダカ料
地や水田に生える多年草で、日本全域、シベリア、アジアなどに広く自生する。生長すると矢じり型の特徴的な葉をつけ、夏~秋にかけて上部に雄花、下部に雌花をつける。
クワイ
オモダカ科
中国原産のオモダカの変種。食用として利用する。球茎が大きくなるよう改良され、水田の隅などで栽培されている。オモダカに比べて株全体が大きく、葉も広葉になる。
ヘラオモダカ
オモダカ科
日本、朝鮮、中国全域の水田、沼地に自生する多年草。ヘラ形の葉を持ち、下部にいくほど細くなって葉柄になる。丈夫で育てやすく、夏に白く可憐な花が咲く。
ハンゲショウ
ドクダミ科
主に日本やアジアの亜熱帯の湿地に分布する。夏至を過ぎたころに白い穂状の花が葉のつけ根に咲く。花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化するのが特徴。
ミツガシワ
ミツガシワ科
寒帯から温帯まで分布する一属一種の多年草。葉は複葉で3枚からなる。早春に根生葉の間から白い小作ホ咲かせる。丈夫で育てやすく、葉も美しいので寄せ植えに利用しやすい。
ミズキンバイ
アカバナ科
日本全域の池や沼に自生する多年草。夏場に咲く黄色の花は、キンバイソウによく似ている。高さ20~50cmまで生長し、根茎は泥中に広がる。丈夫なので水鉢でも簡単に育つ。
コロカシア
サトイモ科
熱帯アジア原産の非耐寒性の多年草。水辺の湿地帯に自生する。存在感のある、黒紫色の大きな葉が人気。若い葉は緑色で黒葉のなかによく映える。肥沃で日当たりのよい場所で栽培を。
ショウブ
サトイモ科
東アジアの小川や沼地に自生する。5~6月に草の間から黄緑色の子花を密に咲かせる。葉全体からよい香りがするので、古くから端午の節句の菖蒲湯に利用される。
フトイ
カヤツリグサ科
日本、ユーラシア大陸の浅い池沼に群生する多年草。節や葉はなく円筒状で先端が細くなる。大きく育つと高さ2mにもなる。縞が入るシマフトイやタテジマフトイなどがある。