金魚 病気の種類と治療の方法

おもな病気と原図、対処法を知ろう

金魚は丈夫な魚ですが、病気で死ぬことも多いようです。これは病気に気づきにくく、早めの対処ができないため。はじめから予防を考え、健康に飼うようにしたいですね。まず健康な金魚を買うことが何よりも大切。病気でなくても弱っていれば、抵抗力が低く感染しやすくなるのは当然です。次に、普段はエサのやりすぎと水質の悪化に注意すること。工サのやりすぎは水質が悪くなるだけでなく、消化不良による下痢や便秘の原因にもなります。金魚のフンは黒っぽく長いのが健康な状態なので、白っぽいときや切れ切れのときは要注意。フンの状態が悪いときは、エサの量を減らしてみましょう。それでは、熱帯魚の項にあるものは割愛しますが、金魚特有の具体的な病名とその症状、原因について1つずつ紹介し、病気を克服する方法について話を進めましょう。

エビスチリス症(ツリガネムシ寄生症)
原因
エビスチリス症(ツリガネムシ寄生症)

入梅から初夏にかけて水温が上昇し始めるころ、飼育水が富栄養化するとエビスチリス(ツリガネムシ)という原生動物が発生、増殖し、調子が芳しくない金魚の体、ヒレに着生する事で発症します。自点虫より大き目に見える粘着質の白い点は、このツリガネムシの密生によるものです。ツリガネムシは長い柄を持ち、その柄で金魚に着生します。その先に本体があり、ツリガネ状の繊毛で水中の微生物を捕食しています。やがて柄から本体が遊離し、寄生を広げていくのです。

治療

初期症状として、体表に自点病より大きめの白点が確認出来ます。時間が経ち病気が進行するにつれてその白点は大きく成長して、鱗を持ち上げるまでになり、その周辺は充血を呈します。重症化するとその鱗も剥げ落ちて穴あき病のように肉が露出するまでに進行します。ヒレに寄生した場合は、粘液質の白い点が初期症状として見られ、進行するにしたがって尾腐れ病と似たような症状を表します。顕微鏡で見ると違う事がわかります。

治療

ツリガネムシ駆除には、色素剤のメチレンブルーが有効です。市販薬としては、グリーンF、マラカイトグリーン水溶液がよいでしょう。この病気は、病気の進行が進むと穴あき病、尾腐れ病と症状が酷似してきますので間違えやすいですが、患部を採集し顕微鏡で観察すれば、よくわかりますので、観察してみるとよいと思います。脱落後、露出患部の2次感染防止のため、抗菌剤併用が望ましいといえます。

穴あき病
原因

病原細菌の非定型エロモナスサルモニシダの感染によって発症します。この非定型エロモナスサルモニシダという病原菌は、どちらかというと低水温で発生増殖する菌なので、春先、仲秋過ぎに感染発症が見られるケースが多いようです。この病原細菌は感染帝王(金魚)の体表部のみでしか活動しませんので、惟患部の深層及び内臓にまで病巣が拡大する事はなく、痛々しく肉が露出していてもすぐに死亡はしませんが、早期治療は必要です。

治療

穴あき病の初期症状は、鱗1枚程度の充血が患部に見られ、進行するにつれてその充血範囲が広がりでいきます。そして炎症がひどくなり鱗が脱落し肉部が露出します。その状態が体に穴が開いたように見えるので、穴あき病と呼ばれます。1970年初頭に海外から持ちこまれた病気で、当時は猛威を奮い大きな被害が出ました。最近では治療法も確立され、発見が早ければ治せるようになりました。しかし、難病ですので、早期治療が必要です。

治療

この病気には、抗菌剤に薬浴、及びエサに吸着させての経口投与がよく効きます。具体的な使用薬品としては、市販薬のパラザンD、エルバージユ、グリーンFゴールド等です。水替えして処方に従って薬浴、あるいはエサに吸着させて経口投与してあげて下さい。なお、穴あき病に冒された金魚は浸透圧調整機能が低下する事がわかっていますので0.5%の塩水浴を併用して下さい。治癒できれば露出した部分の鱗は再生しますが、不揃いになりやすいので早期治療を。

転覆病(てんぷくびょう)
原因
転覆病

最近まで、この転覆病は金魚の浮き袋に異状が発生し、その結果起こる症状というのが定説でした。金魚は浮き袋を2個持っていて、どちらか一方、あるいは両方が、何らかの外的・内的要因で収縮してしまい平衡を保てなくなり転覆すると考えられてきました。ところが近年レントゲン撮影の結果、浮き袋が正常でも起こる場合が多い事がわかりました。最新の研究にでは、脊椎内の平衡感覚を司る神経異状が原因といわれています。

治療

初期は、体が傾いたり、前のめりに突っこんだ泳ぎを見せます。進行すると名前の通りおなかを上にしてひっくり返ったり、沈みこんだりしてしまします。この病気にかかりやすいのは、体型的に丸い庇金、オランダ獅「血等です。この病気は感染症ではなく、病気にかかったとしてもすぐに死ぬ事はありません。転覆したままエサも食べますし、他の金魚にも伝染しません。肥満が加わるとさらに助長されます。

治療

(加温と塩水浴) 転覆病は、金魚飼育者泣かせの病気です。今は脊椎内神経障害といわれていますが、丸手の金魚、とりわけエサをたくさん食べさせ腹部の張った金魚に発生しやすいのは事実で、浮き袋のバランス異常も考えられます。この病気は、水温の低い冬場の発症が多く、エサを控えて水温を25℃以上にしてやると、初期なら治るケースが多いです。とにかく丸手の場合はエサのやり過ぎは禁物です。細菌の二次感染を防ぐためにグリーンFゴールド、パラキソリンFが効果があります。

アルグルス症(チョウ寄生症・ウオジラミ寄生症)
原因

淡水性甲殻類のチョウ(アルグルスジャポニカス、別名ウオジラミが金魚の体表に寄生する事が原因です。チョウの成虫のサイズは、金魚に寄生するものとしては2~5cmと最大級。その体形は丸く扁平な形をしており、腹部の前方に1対の吸盤を持っていて、それで金魚にへばりつきます。オス・メスがあり、そのどちらも寄生します。生涯10回程度の産卵を繰り返し、その幼生は孵化後すぐに寄生すべく金魚を求め泳ぎ出します。

治療

この病気にかかると、体を底石や水槽の壁に盛んにこすりつけます。それはチョウ体表に寄生して、蚊と同じように持っている針(摂食器官)を金魚に突き刺して、血を吸い体表に不快な痺痛が生じるためです。当然金魚は、過度のストレス状態となります。多数のチョウに寄生されてしまうと、その血を吸われるダメージとストレスにより哀弱し、死に至る事もあります。

治療

チョウの駆除には、トリクロルフォンを含む薬品が有効です。トリクロルフォンは、害虫除去の目的で農薬にも含まれる薬剤です。容量を間違えると、金魚まで殺してしまう事になるので、正確に秤量して下さい。また、高温度、アルカリ環境においては、分解速度が速く毒性が高まるので、30℃以上での使用は控え、薬浴するときには新水で行うようにしましょう。観賞魚用市販薬としては、トロピカルN、リフィッシュ、マゾテン20等があります。塩との併用もできます。

腎肥大症(じんひだいしょう)
原因

腎臓の上皮細胞が、粘液胞子虫であるホーフエルス・カラシイという原生動物に冒される事により発症します。すると、金魚には腎臓が2つありますが、その腎臓のどちらか片側が正常の大きさより10倍以上にも肥大します。そのため、くの字に変形してしまうのです。この病気は当歳魚に限定され催病する病気です。感染時期は、11月~5月ごろの冬から春先にかけて。泥池や活餌中に棲む上記原生動物に冒されるケースが多いようです。

治療

体に異常な曲がりが見え始めると同時に腹部の片側が肥大していきます。進行するとその膨れがどんどん進み、体が一方向にくの字に折れ曲がったように変形し、重症になると平衡を失って横転したり腹を上にして、泳ぎが困難になります。そのまましばらくは生き続けますが、給餌が困難になるのでやがては衰弱して死んでしまいます。確固たる治療法がない難病です。

治療

薬品…なし この病気は、泥池やイトミミズ等の泥に棲む原生動物の一種、ホーフエレルス・カラシイという粘液胞子虫が、低水温下で当歳魚の腎臓上皮組織に感染するために起こります。軽症で免疫力や体力のある丈夫な個体なら、5月以降の水温の上昇で腎機能も活発になり、排泄物として尿と共に体外へ排出し自然治癒してしまう事が多いです。原因を取り除く事が尋艮の方法といえる病気です。当歳の泥池、濃過ぎる水による飼育を避けましょう。

キロドネネラ病
原因

繊毛虫類のキロドネラ・ビスシコラという原生動物の寄生により発症する病気です。発症の時期は春先で、水質、環境の悪化にともなって発生しやすい病気です。一度繁殖が始まると、体力が十分でない冬越しを終えたばかりの金魚はアタックされやすいのです。万が一、罹病した場合は、すぐに処置が必要です。十分に気をつけ、かかったら早期治療を心掛けましょう。

治療

初期症状としては、食欲がめっきり落ちてきます。そして体表のつやがなくなり、透明感がなく青白い色になります。時間が経つと粘液の異常分泌が始まって上皮細胞が冒されていき、崩壊が進みます。やがてエラにまで広がり、呼吸困難に陥り死に至ります。冒されやすい時期は、越冬明けの春先。金魚の活動がまだ本調子でない時期です。そのころ水質が悪かったり、キロドネラ繁殖の好条件が揃うと異常繁殖し、急速な進行をします。

治療

薬品…過マンガン酸カリウム この病気に効く市販薬として、グリーンFによる薬浴が比較的効果的です。それに、1~1.5%と濃い目の塩水浴を1日1回15分~90分、2、3日行って下さい。塩水浴後は、グリーンFの薬浴を続けて下さい。その他の特効薬としては、過マンガン酸カリウムの薬浴が効きます。薬局で入手出来ますが、常備品でなく取り寄せになります。500ccの100倍希釈溶液を水10リットルに2.5cc入れ40分の薬浴をします。

ギロダクチルス病・ダクチロギルス病
原因

ギログクチルス及びダクチロギルスという吸虫の寄生により、エラが冒され、死に至る病気です。春から夏に向かう5~7月ごろ、水底にエサの残りや糞、アオコ等が堆積し、水質が悪くなる事により、この吸虫は発生し猛威を奮います。そのため原因は管理不足といえます。手当てが遅いと死亡率も高く、全滅の危険もあるので、早期発見が肝要。もちろんそれ以前に日常管理をしっかりやる事が基本です。

治療

初期症状としては、体表、ヒレつけ根、口周辺に血の滲んだような紅斑が見られます。寄生され血を吸われるためです。寄生範囲が広がるにつれ、体表のつやも越せ、粘液の分泌が増え、食欲がなく弱っていきます。そしてときどき狂ったように泳いだりします。やがてエラにまで及び、大量寄生状態になると呼吸困難で死に至ります。寄生する虫自体非常に小さく、肉眼では見えませんが、紅姓ですぐにわかりますので早期発見、早期治療を施しましょう。

治療

リフィッシュなどが有効です。春から夏にかけての水温環境と、飼育水の汚れが大量発生の原因ですから、水替えをただちに行います。マゾテン20は100リットル当たり0.15cc、リフィッシュ、トロピカルNは、添付説明書の用法・容量を守り速やかに治療して下さい。マゾテン20は水温が30℃を超えると分解速度が速く危険なので、水温に注意して下さい。0.5%塩水浴との併用が有効です。

トリコデイナ寄生症
原因

繊毛虫、トリコディナの過剰寄生が原因です。トリコディナは円形の繊毛虫で、金魚の体表の代謝物やバクテリアを食べていますので、少数寄生の場合は直接害は及ぼしませんが、汚れた水や密飼いにより、大量発生し猛威を奮うようになります。円形の体の周囲には歯状の体環があり、大量発生すると、その体環が擦れて刺激を患部に与え、粘膜の量も多くなります。エラも粘膜過多に陥り、呼吸困難を招き死亡します。市販薬では治しづらい病気ですので早期発見、早期処置が生死の鍵です。

治療

初期は患部に発赤現象が見られます。ヒレ、体表、エラにその現象が現れますが、ヒレの付け根、体表を常に観察していれば、初期に見つける事が出来るでしょう。これはこの病気に限った事でなく、日頃の観察は大事で、漫然と見ていては手遅れになります。病状が進むと、鱗は剥げ落ちやすく、ヒレも傷みポロポロになってきます。粘液も多く出すようになりエラブタが膨らんできます。そしてエラに密生寄生し死に至ります。

治療

この病気は、日ごろの水替えや飼育の手抜きがなければ発症しつらいのですが、一度発症するとこれという有効な薬がないので困りものです。といっても、初期なら比較的有効な薬はありますので紹介しておきます。それは、キロドネラ症で紹介した過マンガン酸カリウムで、処方も同じです。市販薬としては、グリーンFが初期ならある程度有効です。60リットル水槽なら、10g投与の薬浴でやってみて下さい。ともあれ、飼育水の管理を怠らず、密飼いには注意が必要です。

赤斑病(せきはんびょう)運動性エロモナス症
原因

エロモナスハイドロフィラという細菌による感染症です。エロモナスには何種類かありますが、エロモナスハイドロフィラは、鞭毛がありそれで運動します。この菌は淡水中にごく普通に存在する菌で、通常はさほど強い病原性はありません。水槽内の環境や魚の抵抗力が落ちているとき、魚体に傷が出来てしまったときに感染・発病しやすくなります。また、水質が不安定なため、水槽内の環境悪化が起こり、それが発病の原因となります。

治療

症状としては、まず皮下毛細血管の充血、あるいは出血にともなう赤旗が体表に認められます。発生しやすい時期は、気候が安定しないで、冷たい雨が降り飼育水の温度の急変を招く梅雨の時期です。また、汚れた水も原因になりますので、手入れは怠りないように。この病気は進行すると、松かさ病、ポップアイ(眼球突出)を合併症として併発しやすいので、そうなる前に迅速な治療を開始して下さい。

治療

発病のシグナルの赤斑を確認したら、なるべく速やかに治療を行います。スルファジメトキシンナトリウム及びオキソリン酸を含有する薬品が有効です。市販病魚薬としては、パラザンD、グリーンFゴールドが有効です。決められた用法・容量を投与して薬浴飼育します。薬浴にあたっては当然の事ですが、水槽全体を清掃し、2次感染を防ぐ配慮をした方がよいでしょう。水槽の滅菌にはイソジンが有効ですので、他にも応用して下さい。

エラミクソボルス症
原因

粘液胞子虫のミクソポルス類は1000種を超える種類があります。その中のエラミクソボルスがエラに寄生し発症します。越冬初期から初夏にかけて発生するものと、5月~7月ごろの高水温時に発生するものとの2種類があります。前者は主に1歳以上の魚に現れるが死亡する事は少なく、後者は当歳に発生すると厄介です。治癒は魚の自然治癒力、免疫力次第です。病魚の隔離と抗菌剤によるエラ腐れ病などの2次感染を防ぐ事が、救助につながります。

治療

この病気にかかっても、外から見える体表には病変が見られません。エラにダイレクトにアタックします。エラブタを開ければ、自点病のようなシストがエラに発生しているので一日でわかります。食欲がなくなり、エラの動きが自然でない等の症状がシグナルです。そのシグナルを見落とさないで、罹病魚は即隔離し、本水槽も水替え、消毒し塩水浴で見守りながら治癒を期待するのみです。というのは、現在有効な治療法がないからです。朝の給餌のときに寄ってこなかったり、エラの動きが変なら、即治療を行って下さい。

治療

薬品…なし
粘液胞子虫の種類は違うものの、この病気も腎肥大症同様、泥池やイトミミズなどの泥にまつわる問題で発症すると考えられています。寒冷期の2歳魚以上の魚の罹患なら免疫力や体力もあります。5月以降の水温の上昇で腎機能も活発になり、排泄物として尿と共に体外へ排出しての自然治癒が期待出来ます。ただし、原因を取り除く事が重要で、ホルマリン、塩素、イソジン液等で飼育容器は完全消毒したいところ。ホルマリンは、毒性が強く人体にもきついので、注意して下さい。

ヘルペスウィルス症・イリドウィルス症
原因

どちらも腎臓、脾臓へのウィルスの感染が原因です。両ウィルスに感染された腎臓及び脾臓は、血液を作り出す臓器です。その機能がこのヘルペスウイルス感染により細胞壊死を引き起こし、血液供給が出来なくなるために、死に至る病気です。有効な治療薬はなく、罹病して助かるか否かは、免疫力が出来るか出来ないかにかかっています。まずは持ちこまないよう心掛け、免疫力のつくビタミンC、Eの強化されたエサでの飼育や、病魚の隔離を徹底するなど出来る事をするのみでしょう。

治療

外見上はほとんど変化は見られず、知らず知らず哀痛が進み死に至る病気です。ときには劇症で突然死というケースも少なくありません。発症時期は、1年のうち春先、秋の水温が15℃~25℃のときが感染のピーク。エラブタを開いてエラをじかに観察すれば、エラがピンク色になって貧血状態になっている事が見て取れます。解剖すると、腎臓、牌臓に異状が認められます。これらの造血器がウィルス感染で壊死を引き起こし発症するのです。

治療

薬品…なし
この病気の原因となる両ウィルスは、水温が15℃~25℃になる春と秋のころに活発化して感染力が増します。ですからこの時期に水温域を外して飼うと発症の予防になります。33℃以上で発症は抑えられるという報告もあります。しかし発症しないだけで、キャリアという位置づけです。条件によりいつ発症するかわかりません。免疫性が出来るかどうかが、ポイントです。一度かかって治ると免疫性を持つものもあります。まずは、病魚の隔離を徹底し、持ちこみを避け、日々の管理を怠りなく、です。

赤病鰭
原因
赤病鰭

本病はウイルス病ではありませんが、金魚の病気の中では非常に多く発生するため、ここで紹介します。本病の症状は金魚の鰭が充血し、赤色に呈します。本病が進行すると鰭の先端か壊死し始め、尾ぐされ病と似たような症状になります。また、腹部などにも点状の出血や充血がみられることもあります。

治療

本病の原因は細菌性皮膚炎や赤斑病と同じ、エロモナスハイドロフィラという細菌です。この細菌は淡水域に常に生息している細菌ですが、水質の悪化などによって一気に増殖をを始め、本病を発症させます。

治療

基本的に細菌性皮膚炎や赤斑病と同様の方法で対処できますが、基本的にこれらの病気に比べ本病の方が回復は早いことが多いです。鰭の根元周辺がやや赤いことが確認できたらすぐに薬による治療を行うのがよいでしょう。

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