半水棲ガメの種類1
ミドリガメの名前で知られるミシシッピアカミミガメを筆頭にその他のミドリガメと同じ設備やエサで飼えるのが半水棲ガメのグループ。夏から秋にかけてたくさんの子ガメがショップに出回りますが、種類によっては、かなり大きく成長します。入手の際は、おとなになると、どのくらい大きくなるか、しっかり確認してから飼いはじめましょう。
アッサムセタカガメ
分 布 | インド、バングラディッシュ北部 |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、野菜類等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
セタカガメの中では小型種で、成長しても20cm程度。標高が300m以下の河川や湿地などに棲息。
飼育
小さい頃は雑食性ですが、成長するにつれ草食性が強くなります。冬場の寒さに弱いため、飼育下では、温度を約25℃に保ってあげましょう。
アフリカウスグロハコヨコクビガメ
分 布 | コンゴ民主共和国、ジンバブエ、タンザニア等 |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、冷凍アカムシ、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
以前は本種の名前でクリイロバコヨコクビガメの甲羅の黒い個体が流通していました。本種が輸入されはじめたのは2003年頃で、現在も入荷量は少ないです。腹甲に蝶つがいがあり、ハコになれるヨコクビガメです。四肢は灰色で頭部は黒っぽい色で、頭に斑点模様が入るものもいます。セーシェルには、本種の亜種が棲息しています。
飼育
肉食性が強いので、金魚や新鮮な魚介類を好みます。配合飼量にも餌付きやすく、飼いやすい種類です。
アマゾンカエルガメ
分 布 | 南米アマゾン川流域、オリノコ川流域 |
甲 長 | 約30cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、冷凍アカムシ、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
大きな頭が特徴で、よく似たナスタカエルガメなどと混同されていることが多いようです。現地では、河川や池沼に棲息。水生昆虫、甲殻類、貝類、魚類などを食べています。
飼育
飼育の際は、配合飼料を食べないときは、金魚や冷凍エビ、貝類などを与えて、少しずつならしていくとよいでしょう。
アラモスドロガメ
分 布 | メキシコ |
甲 長 | 約13cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類、野菜類等 |
適 温 | 25~28℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
ドロガメの仲間で、リオソノラ州からシナロア州にかけての海岸地帯から標高1000m程の高地にまで分布しています。しばらく入荷がありませんでしたが、最近は繁殖された個体が入荷しています。
飼育
飼い方は、他のドロガメの仲間と同様です.水場を広めに設置し、陸場を作ります。
オオアタマガメ
分 布 | 中国南部、東南アジア |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 20~26℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
大きな頭が特徴のカメで1属1種。丘陵地などの川幅1mほどの渓流や、谷川の水深10cmほどの場所に棲息。
飼育
肉食性で、甲殻類や昆虫、両生類の幼生、魚などを食べますが配合飼料にも餌づきます。岩登りなども得意なため、飼育下では、脱走されないように注意が必要。夏場の高温には弱いので、温度管理に気をつけましょう。
オオセタカガメ
分 布 | インド、ネパール、バングラディッシュ |
甲 長 | オス約25cm、メス約45cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、野菜類等 |
適 温 | 25~30℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
セタカガメの仲間では、最大種。水棲の傾向が強く、水深のある河川やその周辺の湿地や池沼に棲息。
飼育
成長にともなって草食性が強くなるため、小さい頃から植物性のエサを中心に与えるとよいでしょう。低温には弱いため、温度管理には注意が必要です。
オーストラリアナガクビガメ
分 布 | オーストラリア東部 |
甲 長 | 約23cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、金魚、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 20~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
オーストラリアではポピュラーなナガクビガメ。
飼育
水棲傾向が強いですが、陸に上がって日光浴をすることも多いので、しっかりとした陸地を作ります。陸地には、紫外線入りのランプを照射するとよいでしょう。肉食性なので、金魚などを好んで食べます。