半水棲ガメの種類4
ニシキダイアモンドガメ
分 布 | アメリカ合衆国(フロリダ半島) |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 貝類、冷凍エビ等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
ダイヤモンドガメの7亜種の1種。美しいヌマガメの仲間で、背中の甲羅がダイヤモンドのような六角形をしているためこの名前がつけられています。別名キスイガメ。
飼育
現地では、海岸近くの汽水池や海水域に棲息しているため、飼育は淡水よりも人工海水を利用して、薄めの海水を作って飼育水にするとよいでしょう。肉食性のカメで、巻き貝やエビなどを好んで食べます。水棲の傾向が強いですが、日光浴も好きです。淡水で飼育すると皮膚病などになりやすいので要注意。
ニシキマゲクビガメ
分 布 | ニューギニア島南部、オーストラリア北部 |
甲 長 | 約25cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 冷凍エビ、乾燥飼料、冷凍アカムシ等 |
適 温 | 20~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
美しく、入荷も多いので人気があるマゲクビガメ。写真は色彩変異の個体。通常、背甲は黒褐色で、頭部は目の後部から白い太線が入ります。
飼育
飼育は容易。肉食性が強いですが、配合飼料もよく食べます。幼体は皮膚病にかかりやすいので、水質をきれいに保ち、完全に甲羅を乾かせるように、しっかりした陸地を設置しましょう。
ニホンイシガメ
分 布 | 本州、四国、九州 |
甲 長 | オス約5~12cm、メス約15~21cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
日本の固有種で、本州、四国、九州の山麓部にある河川や水田、池沼などに棲息しています。孵化したての子ガメは、ゼ二ガメの名前で売られています。現在では、生息環境の悪化や、アカミミガメなどの外国産ヌマガメの帰化によって、東日本では数が減っているのが現状。
飼育
比較的、水のきれいな場所を好むため、皮膚病になりやすい種類。水を清潔に保つことが飼育のポイントなので、ろ過装置の設置はもちろん、水がえをまめにするよう心がけること。水道水は水質中和剤を使って塩素を中和して使います。雑食性で、さまざまなものを食べます。
ニューギニアカブトガメ
分 布 | ニューギニア |
甲 長 | 約20~30cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、冷凍アカムシ、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
ニューギニアの河川や池沼に棲息するカブトガメの仲間です。頭の上に角質化したウロコがあり、甲羅は茶色くてほぼ円形をしています。アコの下から首が白く、腹甲も白かクリーム色をしたきれいな色の力メです。肉食性とされていますが、くわしい食性はよくわかっていません。よく似た種として、オーストラリアに分布するカミツキカブトガメが知られています。
飼育
飼育下では、配合飼料もよく食べます。水棲傾向が強いですが、陸場も必要です。人にも慣れてヘビクビガメ科の中では飼育しやすいカメですが、入手しにくいカメのひとつです。
ヌマヨコクビガメ
分 布 | アフリカ大陸中部、南部(マダガスカル)等 |
甲 長 | 約32cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
入荷も多くポピュラーなヨコクビガメの仲間で、3つの亜種が知られています。肉食性が強く、水生昆虫や魚類、甲殻類のほか、八虫類や鳥なども集団で襲って食べています。
飼育
飼育においては、新鮮な魚介類の他に、配合飼料にも餌づきやすいです。現地では、冬眠をすることもあるといわれています。
ノコヘリハコヨコクビガメ
分 布 | ソマリア南部以南のアフリカ大陸東部 |
甲 長 | 約45cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 150cm以上 |
特徴
コヨコクビガメの中では最大の品種。背甲の後半部を縁どる甲板の中央部が張り出すため、甲羅がギザギザに見えるのが特徴です。河川や湖、大きな池沼に棲息。
飼育
動物性の強い雑食で、両生類や水生無脊椎動物、成長した貝類などを好んで食べていますが、配合飼料にも餌づきます。
ノコヘリマルガメ
分 布 | 東南アジア、フィリピン |
甲 長 | 約24cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、野菜類 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
テンタータマルガメやリーフタートルとも呼ばれます。分布域の広い種で、入荷量も多いです。丸い甲羅を持つのが特徴。標高1000m以下の浅い河川や水田、池沼に分布。水草や水棲の小動物などを食べる雑食性です。
飼育
丈夫で人になれ、飼いやすいカメです。エサは配合飼料をメインにします。冬場の温要低下に弱いので、注意してあげましょう。