完全陸棲ガメ3
パンケーキリクガメ
分 布 | アフリカ東部(ケニア、タンザニア) |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、野草類、野菜類、果物類等 |
適 温 | 26~30℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
名前の通り、パンケーキのように扁平な形をしたリクガメで、その特異な姿とコンパクトなサイズのため人気。危険なときには岩などの隙間に入りこみ、甲羅を膨らませて、引き出されるのを防ぐことができます。
飼育
やや乾燥した環境が適していますが、体が入れるような水入れは設置しましょう。岩場を再現するために、高さがなく大きめのシェルターを入れます。岩や流木などを積み上げてもいいでしょう。
ビルマホシガメ
分 布 | ミャンマー |
甲 長 | 約30cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、野草類、野菜類、果物類等 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 150cm以上 |
特徴
背甲の各甲板に放射状に線が入った模様が7~12条あるインドホシガメで、6条しかないのがビルマホシガメです。本種のほうが体が細長いのが特徴です。
飼育
インドホシガメより、温度や湿度に敏感でないため、飼いやすいです。エサは、リクガメ用の配合飼料、タンポポなどの野草類や野菜類、果物類をバランスよく与えること。ただし、高タンパク質のエサは、結石の原因となるので避けるようにしましょう。
ヒョウモンガメ
分 布 | アフリカ東部、南部 |
甲 長 | 約70cm |
飼育難易度 | 難しい |
エ サ | 配合飼料、野草類、野菜類、果物類等 |
適 温 | 23~30℃ |
飼育容器 | 180cm以上 |
特徴
甲羅のヒョウ柄のような模様で人気。模様の入り方は個体によって違いますが、日光浴が不足すると、全体に白っぽくなってしまうようです。幼体で色は薄いですが、成長にともなって色が濃くなり、甲羅の盛り上がりも大きくなります。最大では、約70cmにもなる大型種ですが、飼育下ではそれほど大きくならず40cmほどが多いようです。
飼育
多湿に弱いので、湿度管理は乾燥気味にすること。また、幼体は28~30℃程度の高温で管理するとよいでしよう。大型の飼育設備が必要で、室内でカメスペースを作るが、庭に温室やカメ小屋を作って飼うようにします。
フチゾリリクガメ
分 布 | イタリア南東部の諸島、ギリシャ南部 |
甲 長 | 約40cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 野草類、野菜類 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 150cm以上 |
特徴
マルギナー夕リクガメの名前でも知られる種。体をふちどる甲板の後半部が大きくそり上がるように伸びるため、この名前がついています。半乾燥地帯で、植生のまばらな森林に生息。成体のオスは甲羅の後線が、ナチスのカブトのように飛び出ることでつけられた白黒のコントラストが美しい種。美種ということでヨーロッパでブリーディングさた幼体が輸入されています。
飼育
多湿を嫌うため、風通しをよくしたり、湿気を吸収する乾燥した赤玉土などを用いて湿気を下げる対策が必要。乾燥させても、飲み水はがならずとらせることが大切。エサはギリシャリクガメや、ヘルマンリクガメと同様です。
ベルセオレガメ
分 布 | アフリカ中~南部、マダガスカル(移入) |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、昆虫類、野菜類、果物類等 |
適 温 | 25~28℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
背甲の後部に蝶つがいがあり、甲羅を曲げることができるのが特徴の小型種。尾を引っ込めて、フタをするように、背甲を動かすことができます。乾燥したサバンナの中でも、湿度の高い場所を選んで棲息しています。
飼育
多彩な環境に棲んでいることが考えられるので、個体により乾燥、多湿のどちらを好むかが分かれます。ケージ内に乾燥部分と湿度が高い部分とを作り、どちらによくいるか、様子を見て徐々にセッティングを確定します。低温には弱いため、冬場の保温にも注意が必要。エサは熟した果物を好み、昆虫も食べます。
ヘルマンリクガメ
分 布 | ヨーロッパの地中海沿岸部 |
甲 長 | 約35cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 野草類、野菜類 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
二シ、ヒガシ、ダルマティアの3亜種が知られています。ギリシャリクガメとよく似ていますが、甲羅の形状などで区別されます。低木の湿地帯、草地や森林など、四季の気温変化がある地に生息。冬には濯木の茂みなどに穴を掘り、冬眠をしています。ギシャリクガメと並び、人気の品種です。ニシヘルマンとヒガシヘルマンの2亜種いて、どちらもペットとして人気があります。
飼育
飼育の容易な種で、ギリシャリクガメと同様に飼育します。成体であれば、日本でも屋外飼育が可能です。活動的な種類なので複数同居は避けましょう。
ホームセオレガメ
分 布 | アフリカ西部 |
甲 長 | 約22cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、昆虫類、野菜類、果物類等 |
適 温 | 25~28℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
ベルセオレガメ同様、甲羅を曲げることができます。モリセオレガメに似た種ですが、より細長い印象のセオレガメです。輸入量も多くよく目にするのですが、湿度管理をきっちりしなければ調子を落としやすい種です。
飼育
本種を含め、セオしガメの仲間の飼育には乾燥は禁物。飼育容器内に体が入れる程度の水を入れたパットを置いたり、保湿性の高い腐葉土などを体が隠れる程度の深さに入れましょう。冬場は、容器全体の温度を適温に調整してください。セオレガメの仲間は野生の個体が多く、環境になれるまで時間がかかり、やや気難しい面があります。
ヨツユビリクガメ
分 布 | パキスタン北部~中国酉端部~イラン |
甲 長 | 約26cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 野草類、野菜類 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
ホルスフィールドリクガメとも呼ばれる種類で3つの亜種が知られています。別名ロシアガメ。岩の多い砂漠地帯やステップ地域ほか、乾燥したアフガニスタンの高地など、さまざまな環境に生息。分布域がとても広いため、どこの産地の個体かによって生活環境が違っていると考えられます。
飼育
入荷も多いポピュラーなリクガメですが、環境になれるまでは体調を崩しやすいので注意が必要。高温多湿に弱いので、夏場は風通しをよくして蒸れないようにすること。関東以南なら屋外で飼育して、冬眠させることも可能。