半水棲ガメの種類2
カブトニオイガメ
分 布 | アメリカ合衆国南部 |
甲 長 | 約15cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
トウブドロガメと並んで入荷の多いドロガメ。他のドロガメの仲間と同様に、水棲の傾向が強いです。
飼育
飼育の際は、水場を広くとりますが、この仲間の中では日光浴が好きなので、小さめでもよいので陸地を作ってあげること。肉食性の強い雑食性で、エサは配合飼料、乾燥飼料、魚、鶏肉などをあげましょう。
キタシロクチドロガメ
分 布 | メキシコ~ニカラグア |
甲 長 | 約15cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
甲羅に厚みがあり、甲羅や全体は黒から褐色っぽく、クチバシのあたりだけが白くなっています。メキシコシロクチドロガメの名前でも知られる種で、亜種としてミナミシロクチドロガメが知られています。比較的、入荷数も多いです。
飼育
配合飼料、乾燥飼料のいか、魚、鶏肉などを食べます。水場を広くした飼育スタイルが一般的。水をきれいに保つには、熱帯魚用の外部フィルターなどのろ過装置を使用するとよいでしょう。
キバラガメ
分 布 | アメリカ合衆国 |
甲 長 | オス約28cm、メス約38cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、冷凍アカムシ等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
アカミミガメの亜種。腹甲が黄色いのが名前の由来で、英語名でイエロー・ベリー・スライダー。腹甲の前の方には黒い斑紋が入っています。
飼育
飼育は、ミドリガメの名前で親しまれているミシシッピアカミミガメ同様に容易。水場をメインに、全体の4分の1くらいの陸場とホットスポットを設置。子カメは水深を浅くし、成長してからはアカミミガメと同じように深めにします。雑食性なので、配合飼料や冷凍エビ、鶏肉、昆虫類など、なんでも良く食べます子ガメは水質の悪化に注意し、冬はヒーターで加温するとよい。
キボシイシガメ
分 布 | カナダ、アメリカ合衆国 |
甲 長 | 約13cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類、野菜類等 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
別名イエロースポットタートル。その名の通り、黒い甲羅に黄色い星を散りばめたような模様が特徴の美しいカメ。星の数は成長にともなって増えていきますが、老成した個体では星が消える傾向があります。湿地や小川など浅い場所を好み、水深1mを超える場所ではあまり棲息していないようです。
飼育
雑食性で、水草や小動物やその死骸などを食べていますが、配合飼料に餌づきます。水質に敏感なので水道水は塩素を中和して使い、水がえを頻繁にしましょう。
キマダラチズガメ
分 布 | アメリカ合衆国(ミシシッピ州の限られた水域) |
甲 長 | オス約11cm、メス約17cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | シジミのむき身、冷凍アカムシ |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
現地では、環境の破壊や観賞目的での乱獲によって激減したため、厳重に保護されているチズガメです。非常に美しい模様を持つため人気が高いですが、ヨーロッパで繁殖された個体がたまに出回る程度で、入手は難しく価格も高価。多くの亜種がいますが、共通している特徴は、背甲の中央に発達した隆起があり、甲板ごとにトゲのような盛り上がりがあるところ。
飼育
肉食性が強く、昆虫を好んで食べます。シジミなど二枚貝のむき身も与えるとよいでしょう。
グァテマラクジャクガメ
分 布 | メキシコ |
甲 長 | オス約28cm、メス約38cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、冷凍アカムシ等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
メキシコのグァテマラからオアハカに分布する、アカミミガメの亜種。この仲間としては入荷が少なく、珍しい種類です。アカミミガメの仲間は、耳の部分に赤い模様が入る種類が多いですが、本種では模様が黄色いのが特徴。
飼育
飼育は容易で、アカミミガメの仲間と同様に飼育します。
クサガメ
分 布 | 日本、中国、朝鮮半島、台湾 |
甲 長 | オス約17cm、メス約30cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
背甲の中心と左右に、3本の隆起があるのが特徴。頭部には、黄緑色の模様があります。四肢の付け根にある臭腺から独特の臭いを出すので、クサガメの名がついています。日本でも本州、四国、九州に分布するポピュラーで人気のあるカメです。イシガメが水のきれいな山麓部を好むのに対して、クサガメは平野部の池沼や河川、水田に棲息します。
飼育
雑食性でなんでもよく食べるので、飼育は容易で、繁殖もチャレンジが可能。本種の子 ガメも、イシガメと同様にゼ二ガメの名前で売られています。日本では、6~7月頃に4~11個の卵を産み、2か月ほどでふ化します。屋外の池などでも飼育可能で、環境を整えれば秋から春まで冬眠します。性格的には臆病な個体も多いのですが、人にはなれやすく飼いやすいカメといえます。
クロコブチズガメ
分 布 | アメリカ合衆国(ミシシッピ州) |
甲 長 | オス約11cm、メス約15cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | シジミのむき身、冷凍アカムシ、コオロギ等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
以前はよく入荷していましたが、現地で保護されるようになったため、入荷は少なくなっています。背甲に黒いコブのような突起がある、小型のカメです。
飼育
昆虫類を好んで食べますが、配合飼料もよく食べます。水場をメインにした水槽で、陸場とホットスポットを設置し、十分に日光浴ができる環境で、飼育することが大切です。
クロハラヘビクビガメ
分 布 | ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ |
甲 長 | 約17cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、金魚、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 27~30℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
ヘビクビガメの仲間の中では最も小さく、首を覆うトゲ状の突起が特徴的なカメです。水草が繁茂する流れのゆるやかな河川や池沼に棲息しています。
飼育
肉食性で魚、甲殻類、貝類、両生類、昆虫などを食べています。飼育の際は泳ぐスペースを広めにとり、浮き島や流木などで陸地を作るとよいでしょう。ただし、あまり陸には上がらないため、スペースは小さくてもOK。
コウホソナガクビガメ
分 布 | オーストラリア南西部 |
甲 長 | 約30cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、金魚、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 20~27℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
ヘビクビガメの仲間の中で、いちばん首が長い品種。オーストラリアでは野生の動物は持ち出しが禁止されているため、水族館などで繁殖された個体が、ごくわずかに流通する程度。非常に高価なカメです。
飼育
飼育法は、オーストラリアナガクビガメ同様です。
コシヒロカエルガメ
分 布 | ブラジル東部、パラグアイ |
甲 長 | 約25cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、冷凍アカムシ、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
頭部にはイボ状の突起が見られますが、模様は入らないのが特徴のカエルガメの仲間です。分布域は比較的広く、パラグアイに分布する個体群を亜種として扱う学者もいます。日本には入荷することが少ない種です。
飼育
肉食性で、水生昆虫や甲殻類、貝類、魚類などを食べますが、配合飼料に餌づきます。