半水棲ガメの種類5
パプアカブトガメ
分 布 | ニューギニア |
甲 長 | 約30cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、コオロギ等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
パプアニューギニアに分布するカブトガメの仲間。この仲間は、ニューギニアにおそらく5種類以上いるとされていますが、記載されているのはわずかです。
飼育
習性などはくわしく知られていませんが、飼育は容易で、配合飼料やコオロギなどを好んで食べます。
ハナナガドロガメ
分 布 | ユカタン半島北部 |
甲 長 | 約10cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、ササミなどの肉類、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~28℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
鼻にかけての頭部が細長いので、この名がついています。ドロガメの仲間で、甲羅も他の種類と比べ細長い形です。
飼育
ドロガメの仲間は、水棲傾向が強い種が多いので、飼育の際は水場を多く作ってあげるのがポイントです。棲息地では肉食性の強い雑食で、魚や甲殻類、水生昆虫、小動物の死骸や水草などを食べています。野生から採集された個体では、配合飼料に餌づきにくいので注意が必要です。
ハラスジヤガメ
分 布 | 中米 |
甲 長 | 約32cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、野菜類、果物類等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
中米に棲息するアメリカヤマガメ属に含まれ、同属の中では最大種のカメで入荷が少なめ。河川や池沼に棲息し、この仲間の中では水棲傾向が強いようです。
飼育
野生では、昆虫や甲殻類、果実などを食べますが、草食性が強い傾向があります。配合飼料も食べます。
ヒジリガメ
分 布 | ベトナム、タイ、マレ-シア |
甲 長 | 約40cm(最大80cm) |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、野菜類、果物類等 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 150cm以上 |
特徴
通常は甲長40cmほどですが、最大で80cmにまで成長する大型種。全身が乳白色のアルビノ個体も知られています。現地では、流れのゆるやかな河川や池沼に棲息し、水草などを好んで食べています。棲息地では寺院の池で飼育されることがあるので「ヒジリ=聖」の名がつきました。
飼育
大型になるため、飼育にはFRP製や、樹脂製の大型容器が必要。水棲傾向が強く、植物質のエサを好むので、野菜なども与えましょう。
ヒメニオイガメ
分 布 | アメリカ合衆国 |
甲 長 | 約13cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 24~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
本種には2種の亜種が知られていますが、オオアタマヒメ二オイガメと呼ばれる基亜種は、背中に3本のキール(筋)が入るのが特徴です。他に、スジクビヒメ二オイガメがいます。
飼育
肉食性を好む雑食ですが、小型で配合飼料にも餌づきやすいので、飼育は容易です。水棲傾向が強いので、飼育下では水場を大きくとってあげるとよいでしょう。
ヒラリーカエルガメ
分 布 | ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン |
甲 長 | 約40cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 25~29℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
目の部分を通る黒いラインが特徴。流通量が多く、飼育も容易なため、人気が高いカメです。
飼育
輸入されてくるのは小型の幼体が多いですが、成長すると40cm近くになるため、大きめの飼育容器が必要。肉食性で、新鮮な魚介類や金魚を好んで食べます。
ビルマオオアタマガメ
分 布 | カンボジア北東部、タイ北部・西部他 |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 20~26℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
オオアタマガメの亜種で、お腹の甲板の境目に沿って、太く暗色の帯が入るのが特徴。
飼育
飼育の際は、水深10cm程度に水を入れ、脱走を防止するため、深めの容器や水槽を用いてしっかりとフクをするとよいでしょう。オオアクマガメの仲間は高温に弱く、渓流に棲息するため水質の悪化に敏感なので要注意。
フチドリニシキガメ
分 布 | カナダ、アメリカ合衆国 |
甲 長 | 約18cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、冷凍アカムシ等 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
アメリカ合衆国の中東部からカナダにかけて分布する、二シキガメの亜種。写真は成体ですが、幼体には体をふちどる赤い模様が入ります。
飼育
雑食性でなんでもよく食べます。日光浴をしっかりとさせ、水をきれいに保たないと体調を崩しやすい。
プチイシガメ
分 布 | 北アメリカ西部沿岸 |
甲 長 | オス約24cm、メス約20cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類、野菜類等 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
2種類の亜種が知られていますが、写真の種類は頬からノドにかけて色が明るい基亜種のキクプチイシガメ。大きめの河川に棲息し、雑食性で水草や魚、甲殻類、貝類などを食べています。他にミナミプチイシガメがいます。
飼育
飼育下では、新鮮な魚介類の他に、野菜類や配合飼料もよく食べます。水場と陸場の両方を作りましよう。
ブランディグガメ
分 布 | カナダ、アメリカ合衆国北東部 |
甲 長 | 約27cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
ヌマガメの仲間の中でも大きくなる種類。背甲の黄色は放射状の他、スポット状に入る個体もいます。ハコガメの仲間のように腹甲が蝶つがいになっていて、頭部を甲羅の中にしまうことができます。
飼育
湿地や池沼、小型河川などの水のきれいな浅い場所を好んで棲息。肉食性の強い雑食性で、野生下では、魚、貝、甲殻類の他に、両生類も好んで食べています。飼育下では配合飼料に餌づきます。
ペニンスラクーター
分 布 | アメリカ合衆国(フロリダ半島) |
甲 長 | 約36cm |
飼育難易度 | 普通 |
エ サ | 配合飼料、野菜類等 |
適 温 | 22~27℃ |
飼育容器 | 120cm以上 |
特徴
頭部の後方上部にヘアピン状の模様が入るのが特徴。クーターガメ属のカメで、お腹には模様は入りません。
飼育
現地では、河川や池沼などに棲息。草食性が強く、水草などを食べています。エサは、植物性の配合飼料や野菜類を中心に与えるとよいでしょう。
ホオスジイシガメ
分 布 | 中国、ベトナム |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | 容易 |
エ サ | 配合飼料、乾燥飼料、新鮮な魚介類、野菜類等 |
適 温 | 18~27℃ |
飼育容器 | 60cm以上 |
特徴
ミナミイシガメとミスジバコガメ、もしくはミスジバコガメとアンナンガメの交雑種と思われる種類。以前は、イパーソンイシガメという名前で独立した種とされていました。
飼育
飼い方は、ミナミイシガメと同様です。雑食性で、なんでもよく食べます。飼育は容易で飼いやすいカメです。
ボーグリーオオアタマガメ
分 布 | タイ |
甲 長 | 約20cm |
飼育難易度 | やや難しい |
エ サ | 配合飼料、新鮮な魚介類等 |
適 温 | 20~26℃ |
飼育容器 | 90cm以上 |
特徴
タイ産のオオアクマガメ。以前は亜種として分けられていましたが、現在ではオオアクマガメと同亜種として扱われています。体色は、明るい茶褐色です。
飼育
飼育法はオオアタマガメと同様ですが、景低温度は20℃以上を保つようにしましょう。